6、北筑紫上人信明 南筑紫の上人の少し後に入滅した。 往生のとき、定印を解かず、念仏も絶やさなかった。 年齢は80歳であった。 詳しいことは、なお、尋ねてみよ。
注記 かなり短い往生伝ですが、 死の時に、今まで列してきた僧たちのような派手な現象はないのですが、 凛として、身体は定印のまま、口は念仏を称えて、心は御仏の境地で往生していった 高僧の姿が感じられますね。
次へ
往生伝目次へ 密教の小部屋へ