14の祝福


最近思い出したのですが、
随分前にある書店で、殉教者ばかりを集めた画集がありました。
入手し損なって、今となっては題名もわからず、残念無念。

聖人(セイント)と呼ばれる方々のお姿を描いてみたい。
そう思って密かに描いていたシリーズが完成しました。

聖人のお姿を、そのあふれる思いを、光として表現したい・・・。

何故14かというと、
14は聖なる数7の倍数であるし、
「14求難聖人」という聖人たちがいらっしゃるので、
それにちなんで14枚の画にしてみました。
でも、今回のセレクトはそれとは無関係で、
隆蓮房の独断と偏見に基づいています・・・。

聖女カタリナ
St.Catharina
記念日:11月25日
少女・大学・図書館・哲学者・弁護士・教師等の守護者。

3世紀後半の、才色兼備、家柄もよく、富にも恵まれた、
日の打ち所のない女性。
終生をイエスの妻として暮らすことを誓った。
その美貌と学識に皇帝も惹かれ、
皇帝は50人の学者を招集して論争をさせたが、勝利した。
「どんな甘言も責苦も、私のイエスへの愛を引き離すことはできない」
と、キリストへの一途な愛を貫き、殉教。
聖フランチェスコ
St.Francesco
映画「ブラザー・サン シスター・ムーン」でおなじみの、
清貧なるアッシジの聖者。
(この映画は必見です!)
小鳥に説法をしたというエピソードは有名。
聖ユダ
St.Judas
記念日:10月28日
窮乏・挫折・絶望の守護者。

不幸な聖人。
新約聖書の「ユダの手紙」の著者ですが、
同名の故に、裏切り者のイスカリオテのユダと誤解されてきた。
だからこそ、
無実の罪に泣く人や、誤解による失意の人を守護してくれる。
深い絶望のふちにあるものこそが、この聖人の守護を受けられると言う。
聖アエギディウス
St.Aegidius
記念日:9月1日。
羊飼い・鍛冶屋・貧者・癌・狂気・不妊・火事・旱魃などの守護者。

7世紀末に活躍した人物。
アテネの王族の出でありながら、常に清貧を心がけ、
栄誉や金銭など世俗的なことの一切を嫌い、
その生涯を孤独に過ごすことを求めた。
人が彼を「癒しの聖人」と称えるのは、
単に人々の肉体的苦痛を癒すばかりでなく、
こころの痛みまで癒したことに由来する。
神の使わした鹿と洞窟でひっそりと暮らしたという。
聖バレンタイン
St.Valentine
記念日:2月14日。
てんかんの守護者。

聖バレンタインは、もともとは恋愛とは全く関係がない聖人であったが、
中世紀末には、恋わずらいに悩む若者によって、
この聖人の名前を愛の呪文として唱えられた。
3世紀に殉教した聖人だということが、伝えられている。
聖ペテロ
St.Petrus
記念日:6月29日ほか。
漁師・船員・鍛冶屋・錠前職人・時計職人・屠殺業者などの守護者。

イエスの最も忠実な弟子であったが、イエスを裏切ったことがある。
しかし、天国への鍵を託されており、死後に天国で暮らせるかどうかは、
この聖人の手にゆだねられている。
ペテロは覚悟して逮捕され、十字架にかけられた。
その際、
「主・イエスと同じでは申し訳ない」
と言って、十字架を逆さにするように依頼した。
紀元64年頃の出来事である。
聖女マリア・マグダラ
St.Maria of Magdala
記念日:7月22日
受刑者・美容院・香作り・眼病・害虫等の守護者。

改悛した娼婦。
イエスの処刑を目撃し、
後日墓所を訪れて、復活を最初に目撃したという。
エルサレムでキリスト教徒への迫害が激しくなると、
フランスへ渡った。
爽やかな弁舌と美貌に感動した人々は、彼女の説く教えを受け入れた。
彼女が売春婦であり、
それを悔い、苦行と懺悔の日々を送るというイメージは、人々の共感をよび、
特に、過去に傷を持つ人々は、この聖女を崇敬した。
聖ニコラウス
St.Nicolaus
記念日:12月6日

船員・パン職人・肉屋・弁護士・学生・未婚女性などの守護者。
おそらく、世界中で一番知名度の高い聖人の一人。
サンタ・クロースとして親しまれている。
4世紀前半に、ギリシア、トルコで活躍した司教である。
この聖人が、子供の命を救ったこと、
貧しい娘に金塊をプレゼントしたことが大衆の人気を博し、
夜中に、しつけのできている子供にプレゼントを与える、
という習慣が生まれたようである。
聖女ウルスラ
St.Ursula
記念日:10月27日。
少女・女学校教師の守護者。

4世紀、イギリスのあるキリスト教国の王女。
聡明で美しく、気品を備えていた。
ウルスラに10人の乙女をつけ、
各乙女には1000人の侍女をつけ、
計1万1千人の乙女たちをウルスラは引率し、
全員で、キリスト教伝導の中心地ローマに向かったところ、
教皇の厚いもてなしを受けたが、
ローマ帝国軍司令官の策により、
騎馬民族に一人残らず殺害されたという。
聖ヨハネ
St.Johannes
記念日:12月27日。
漁師・彫刻家・印刷屋・本屋・てんかん・足の病気・火傷などの守護者。

12使徒のひとり。
イエスが活動を開始したごく初期に弟子になった。
イエスはヨハネをとても信頼し、母マリアを託した。
ヨハネはマリアの昇天を見届けた後、
小アジアに伝導に赴いたという。
聖ルカ
St.Loukas
記念日:医師・ガラス職人・公証人・肉屋などの守護者。

イエスの受難後にキリスト教徒となった人物で、
「ルカによる福音書」の著者として知られている。
もともとの職は開業医だったということから、
世界中に彼の名前を冠した医師団や病院などがある。
東京の聖路加病院もその一つ。
また、聖ルカは、画家でもあったという伝承があり、
聖母マリアの肖像画が伝えられている。
受胎告知
St.Gabriel&St.Maria
大天使ガブリエルは、斥候・伝令・郵便関係者などの守護者。

本来「ガブリエル」とは「神の力」を意味する名前である。
聖母マリアに受胎を告知し、
また神の忠実な伝令として、イスラム教典「コーラン」をマホメットに伝えた。
非常に整った顔で表現され、百合の花がシンボルである。
マリアに受胎告知をしようと、まさに舞い降りる瞬間を表現してみました。
余談だが、ボッティチェッリの受胎告知は素晴らしい!
聖母子
幼子イエス・キリストを抱く聖母マリアを表現しました。
幼子イエスは、聖母マリアの胸に抱かれながら、
圧倒的に強烈に光り輝いている。
聖女マザー・テレサ
St.Mother Teresa
1910〜1997

インドのカルカッタで、マザーがたった一人ではじめた愛の奉仕は、
半世紀の間に、世界中の心と身体の上や渇きに苦しむ人々を癒す活動にまで広がっている。
あるとき、
「あなたにとって、神とは何ですか?」
と尋ねられ、
「私にとってそれは親切です。宗教は関係ありません」
とこたえたという。
いずれにせよ、至上最速の速さで列聖されるという。


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